Yearly Archives 2015

08
12月
2015

遅くなりましたが、『羊ハウス』のこと 無事終了いたしました。
ご来場いただいた方がに心よりの感謝を申し上げます。
今後もエムズクルーをどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

なお、現在王子小劇場で劇団黒テントの『オークルチャボット」に平田三奈子氏が出演しています。
ある街のフットボールチームの熱狂的なサポーター同士が、リーグ昇格がかかるシーズン最後のダービーマッチが行われるスタジアムで、フェンス一つ隔て熱狂的な応援で相手を敵を蹴落とそうとする、歌あり、生演奏あり、そして暴力シーン満載のファナティックな群衆劇です。
お時間ある方はぜひご覧になって下さい。
詳しくは劇団黒テント http://www.ne.jp/asahi/kurotent/tokyo/ でどうぞ。

実は私(南)、昨夜拝見してきました。
久々に芝居で燃えました、血が騒ぎました、客席でヒートアップしました。
と同時に暴力と争いの愚かさを存分に批判する劇にもなっていたのでした、必見です!

07
10月
2015

過日、今回映像出演してくれる松本舞さんの撮影が行われた。
場所は都内某公園。幸い天候にも恵まれた。
私も参加したかったのだけれど、都合がつかず、結局演出の南が松本さんとマンツーマンでカメラを回した。
当日稽古場で、撮りたての映像を見せてもらった。
晴天の光の中、公園のベンチで松本さんがしゃべっている。
飛び切りの笑顔、はっきりとした口跡、ラストに近い場面であり重要な台詞。けれど時間としては3分と少し。
微妙なニュアンスが、松本さんの身体を通過して、明確に示される。
明るくハキハキしゃべっている松本さんの目に、涙が浮かんでいる。それを見ているこちらは、こらえる術もなく、ポロポロポロポロ涙が落ちてしまう。
松本さんにはこれまで、「死神」「すだま」と出演してもらった。現在は事情があって、女優業を休業中。それなのにムリを言って、映像の形で出てもらった。
出てもらってよかった。本当にいい女優さんなのです。
皆様は、ぜひ劇場でご覧ください。

(文責:阪後)

05
10月
2015

 タイトルを見た人、あるいは聞いた人から一様にシェハウス仲介の「ひつじ不動産」からとったんでしょうと、言われてしまう。出演者の一人Iさんにもこの話をしたら「違うんですか?」と逆に質問をされてしまった。Iさんは実生活においてもシェアハウス暮らしをしていて、実際、「ひつじ不動産」さんの物件を内見したことがあるとのことだった。「ひつじ不動産」さん、大手だ、実績もありそうだ、実に大きな存在だ。
 商店街に面した2Fの仕事部屋の窓から「いるか歯科」という歯医者さんが正面右手下に見える。名前のせいもあってか、子どもさんの患者の数が多いみたいで、夕方や休日にいきなり子どもの泣き声が聞こえたりもする。名前は優しくても子どもにとって歯医者さんが怖いのは今も昔も変わらない。
 「いるか歯科」、なるほど「いるか」もほ乳類なのだから歯はあるのだろうけど、それにしてもまたずいぶんと思い切ったいい名前だ。子どもだけじゃなく、歯医者嫌いな大人にも怖くない優しい歯医者さんのイメージを目指そうとしたのだろうということが容易に想像される。けれども、もちろん、そればかりではない、それはすぐに小説「羊をめぐる冒険」の中に登場する架空のホテル「いるかホテル」を連想させた。そうなのだ、つまりは、結局はそちらの「羊」なのだ。

 今回のお芝居、まず最初に作家の原稿に最初にあったのは、仮題「南風荘」のこと だった。
 この「南風荘」というのは実は作家と20年以上前に劇団をやっていた頃に製作したラジオドラマのタイトルでもあった。なぜか、「ニューミュージックマガジン」のレビューにも取り上げられ、そこそこ悪くない評価をいただいたりもしたのだが、さすがに今更それはないだろうとも思った。思ったけれど、あくまで「仮題」とあったのでそのまま触らずに保留にしていた。その後、改めて送られてきた原稿には今度は「ウエディングソング」という「仮題」がつけられていた。実はここだけの話、タイトル付けが二人とも苦手なのだ。前作「すだま」はまだしもその前の作品のタイトルは「死神」だ。その流れから行くと「貧困」とか「乗換」とか困ったタイトルをつけかねない我々だ。
 けれども今回はカタカナだ。いいかもしれないと思ったところに、結婚式場で働く身近な人物から「ちょっと待った」の声がかかった。悪くないのかもしれないけどたとえば、評判がよかったと聞いた人間が、そのタイトルから思い浮かべるイメージは、結局はテレビドラマ的な月並みな恋愛を通した人情物語程度のものだろうし、そんなふうに思われるのは悔しすぎるという意見だった。もっともな意見だった。やっぱりタイトル付けは難しい。難しいことはしばらく放置して最後に考えてみるというのが身につけた処世術だ。で、しばらく放置しておこうとベランダでぼんやりしていたら「いるか歯科」が見えた。当たり前だ。真ん前にあるのだし、建物が倒壊するか、もしくはこちらが失明でもしない限りは見えなくなんてならないのだ。で、仕方がないから「いるかハウス」と考えてみた。まんまだ。歯科ならまだしもハウスとホテルは近すぎる。ベルギーの劇場ロゴと五輪のロゴほどに近い。だったら「羊ハウス」ならどうだ。「南風荘」のことに立ち戻って、「羊ハウス」のこと ならどうだ。
 作家にその旨を告げてからひと月近く、次々と原稿はいつにないハイペースで送られて来たが、ワードのデータのタイトルは「ウエディングソング」のままだ。お気に召さないかなと思っていたのだが、それからほどなくタイトルが 『羊ハウス』のこと に変わっていた。しばらく寝かせてからよしとしてくれたのだ。
 そしてその後、こんな台詞も登場した。

佳奈 「羊ハウス」っていう名前は
大田原 私が付けました。
佳奈  どういう意味なんですか
大田原 意味は説明しないことにしているんです。むしろ、100人が聞いたら100のイメージを持ってもらう方がいいんだろうなと思って

 つまりはそういうことだ。
 多くの人にみてもらい、その人だけの気持ちを抱いてもらう。そういう劇を今後も作り続けていきたい。

 以上がタイトルをめぐるあれこれだ。

 なので、「ひつじ不動産」さん、どうかご寛容いただけないでしょうか。
 決して例の「パクリ」なんてものではないのです、はい。

29
9月
2015

かつて、というか今でも同じかもしれないけれど、夏の合宿などでは、必ず怪談話をした。
聞いた話でも良いが、やはり実体験の方が盛り上がる。
これは海辺の民宿で、後輩から聞いた話。
前期の試験も終わって、下宿のみんなが国に帰る前に飲もうということになった。夕方、約束の時間になったがKの姿が見えない。玄関に靴はある。みなで下宿中をしばらく探してみたが、やはりいない。仕方なく欠席にして飲みに行った。
下宿に戻ると、Kが「なぜ自分を置いていったのか」と怒っている。説明しても、皆でからかうのか、俺はずっと下宿にいたと言い張る。あまりに真剣に怒るので、全員が一部屋に集まった。
大きな紙を畳に置いて、誰がどの時間どの辺りを探したか、時間と場所を縦軸横軸にした表を作り、それを塗りつぶしながら可能性を検討した。
その結果、Kが「壁抜け」で部屋を移動しない限り、下宿から消えていた時間が最低10分はあるという結論になった。
Kは次第に怒りも失せて恐ろしくなり、深夜というのに神社にお参りにいったという。

もうひとつ。これは自分自身の話。
夜、居間で本を読んでいると、妻が本を取り上げた。どうしたと聞くと、子供部屋で何をしていたのかと逆に問い返された。ずっとここで本を読んでいた、と言っても信じない。
「だって今、あなた子供部屋から出てきて、階段であたしとすれ違ったじゃない」妻が、子供部屋で何してたのと聞いても、黙ったまま降りて行ってしまったという。
つまり妻は、私のドッペルゲンガーを見たらしい。
現実に起こったことは以上で、ここから先は仮の話になるのだけれど、そのとき妻が、階段を下りるドッペル君の腕をつかんでいたら、さてどうなっていたのだろう。
その瞬間、妻はドッペル君と以後の人生を共にするよう決定付けられたのではないか。そうとしか思えない。すると、妻はドッペル君と異次元に消え去ってしまうのか。いやむしろ、私が居間から煙のように消えるのか。それとも、子供部屋から、妻の顔をしたやさしげなドッペルさんが、階段を下りてくるのか。

日常にはこのような穴が何気なく口を開いているのです。そんな「世にも奇妙な」ことを口ばしるのは無責任な話で、他人のことはともかく、自分の日常の穴など、「絶対認めたくない」というのが本音です。
 

阪後 昇

29
9月
2015

結婚式出席のために、5人の男女が6年ぶりに集まった。
彼らはかつて、『羊ハウス』という名のシェアハウスで、幸福な一時期を過ごしていた。
しかしその良好な関係は、他ならぬ新郎新婦によって崩壊したのだった。
そして始まった披露宴。司会を務めるのは『羊ハウス』管理人の大田原。アシスタントは現役で居住する佳奈ちゃん。
大田原は「6年前の新婦の日記」を封入した5つの封筒を用意している。そして5人に対して、指名を受けた順にそれを朗読してもらいたいと告げる。

披露宴会場でリプレイされる、記憶と思いに色づけられた『羊ハウス』の日々。
記憶の中の新郎と新婦、そして回想にしか現れないオートバイ女子。
「ノミ退治プロジェクト」から「高校生活やり直しプロジェクト」へと、ハウスでの人間関係は次第に濃密さを増していく。
そして全員で決行した「やり直し修学旅行」の夜、怪談話を語り合う一室で、張り詰めていた均衡は一挙に崩れ落ちるのだった。

「死神」「すだま」に続く、シェアハウスシリーズ第三弾

07
9月
2015

『羊ハウス』のこと-01『羊ハウス』のこと-02

『羊ハウス』のこと

そんなこんなで、羊ハウスの一番長い日が終わった。
夜道を一人、酔っ払って帰りながら、あたしは「ライクアバージン、フー!」って、何度も何度も星空に向かってジャンプした。星空は、あたしに向かってぐらぐらと揺れた。

期間

2015年10月7日(水)~12日(祝)

場所

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』
電話:03-6265-0825 ※イベント上演時間中は対応できない場合があります。
住所:東京都新宿区山吹町361 誠志堂ビル1~2階
(有楽町線「江戸川橋」駅b2出口より徒歩2分 東西線「神楽坂」駅2番出口より 徒歩9分)

料金

¥3,200(1ドリンクつき)

阪後 昇

演出・舞台デザイン

南英二

出演

青木隼 いまい彩乃    大山大仙   来栖梨紗   斎藤萌子   原元太仁

平田三奈子(黒テント) 宮﨑優里   松本舞(映像出演)

舞台監督

渡辺武彦

協力

エビス大黒舎 仕事 現代制作舎 インプロシアター「TILT」

タイムテーブル

10/7(水) 19:30
10/8(木) 19:30
10/9(金) 19:30
10/10(土) 14:30/19:30
10/11(日) 14:30/19:30
10/12(祝) 14:30

お問い合わせ・チケット予約

エムズクルーホームページ http://ms-crew.com/
FBエムズクルー https://www.facebook.com/e.mu.zu.crew

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